ハイビジョンビデオカメラ、どれにしようか?

ちょっと旅に出るのでビデオカメラを買おうと思ったら、時代はもうデジタルハイビジョン画質に突入していました。

店で見たモニターでは画質面で圧倒的にハイビジョンの勝ち。
従来方式はにじみだとかブロックノイズがどうしても気になっちゃって汚い汚い。

わが家はまだブラウン管テレビを使ってるので、ハイビジョン方式の映像撮ってきても意味無いんですが、嫁の実家で見れそうなので、どうせ買うならハイビジョンでしょうと思って調べると、どうもいろいろしちめんどくさい。

まずデータの記録媒体がいくつかあって、それぞれ一長一短なんですわ。
HDDに撮り貯める方式、DVD(といっても普通のDVDじゃない…)に記録する方式、miniDVテープに撮る方式。

それぞれの特徴を、以下にまとめてみました(3方式すべて出しているソニー製品を想定しています)。

参考:ソニーハンディカムラインナップ
http://www.sony.jp/products/Consumer/handycam/index.html


●HDD保存方式

【長所】
・超手軽(メディアの入れ替えを気にしなくていい)
・長時間録画ができる(最高画質で4時間)
・頭出しが簡単
・いらないシーンのカットなどが簡単、シーンの順番入れ替えなど、かんたんな編集もその場でできる

【短所】
・ちょっとした衝撃でデータの消失やエラーが起こるかも
・HDD容量を超えるような長時間の撮影をする場合は外付けHDDなりノートPCなりを持ち歩かなくてはならない
・撮ってからのバックアップが必須(結局別のHDやDVDに落としこまなければ保存できない)
・しかも焼いたDVDのデータはAVCHDという特別な規格なので別途再生機が必要(ソニーはPC用再生ソフトを用意しているそうですが、かなりハイスペックなPCでないと、処理落ちがひどくまともに再生できない模様、dualコアマシンなら行けるか?)


参考:ソニーのHDD記録方式ハイビジョンビデオカメラHDR-SR1のレビュー
http://www.colortec.jp/contents/mobile/hdr-sr1_info1.htm
http://allabout.co.jp/computer/digitalvideo/closeup/CU20061031A/index.htm


●DVD保存方式

【長所】
・頭出しが簡単
・いらないシーンのカットなど、かんたんな編集もその場でできる
・最初からDVDに保存するので、データ変換などで悩まなくていい
・HDDほどデータは消える心配がない

【短所】
・録画できる時間がとっても短い(最高画質でせいぜい20分)
・メディアが破損しやすい。
・記録したデータはAVCHDという特別な規格なので普通のDVD再生機では再生できない
・8cmDVDという規格がそもそも何だよ…という感じ


●miniDVテープ保存方式

【長所】
・録画時間はHDD方式にかなわないが、テープの長さ分は確実に録画できる
・多少の衝撃でも撮影に支障はない
・ちょっとやそっとでデータが消えることはない

【短所】
・データが経年劣化する
・頭出しが不便(再生のために巻き戻したのを忘れてうっかり重ね撮りする危険性が大)
・他媒体への落としこみが面倒(DVDにした場合はハイビジョン画質じゃなくなる)
・今後のことを考えるとマイナーになるかもしれないメディアである(miniDV方式の規格は今後主流となるであろうAVCHDではなくHDV。今すぐということはないけれど、今後の再生環境は厳しくなっていくと思われ。何十年か後には今の8mmフィルムみたいな扱いかもしれない。詳しくは→http://arena.nikkeibp.co.jp/col/20070104/120395/?from=top


参考:ソニーのminiDVテープ方式ハイビジョンビデオカメラHDR-HC3のレビュー
http://allabout.co.jp/computer/digitalvideo/closeup/CU20060429A/


だいたい以上のような感じ。

どれもこれも「めんどくさい」ばかりの評価になったけど、実際めんどくさいです。


●まとめ

HDD方式は撮る時は手軽ですごくいいのですけれど、いざ保存するとなると、外付け買って来なきゃいけないくらい容量食うし、DVDに落としちゃったら簡単に見れないしで困りますね。
でも再生機のラインナップが充実するまで我慢できるという人にはおすすめできます。

DVD録画方式は俺的には論外です。ちょっとどういう人にすすめられるのかわからない。20分しか撮れなくてしょっちゅうメディア交換してたらイヤになると思います。

miniDVテープ方式は撮りっぱなしも味だと思える記録派の人にはいいんじゃないでしょうか。現時点で他人の家に持っていってハイこれ次これ、といろいろ見せられるのは結局のところminiDV方式ということになるのでしょうかね。


結局、現時点ではどの機種もAVCHDという規格のせいで、ハイビジョン画質のままDVDに落として気軽に映像を友人に配ったりすることは難しいです。
これ持ってるだけでは見れないとか、あれもこれも必要とか、デジタル家電というのはどうしてこうもめんどくさいのか。昔に比べて不便になってる気さえします。


もっと手軽にハイビジョン撮影したい!WEBにもアップしたい!という人はサンヨーのXactiシリーズも選択肢としてアリみたいですよ。暗所には弱いみたいですけど。


http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0603/02/news061.html


さて、俺はどれにするかな…


追記:パナソニックのSDカード保存方式ってのもありました…。今後SDカードがテープ並に安くなると踏むならアリかも知れない。

http://panasonic.jp/dvc/sd1/